【イベントレポート】edible edu.自然体験教室@クルックフィールズ Vol. 1「土と遊ぼう! マッドパイ・キッチン」

2020年10月31日

2014年から東京都多摩市立愛和小学校との協働で、教科連携のガーデンとキッチンの授業(通称エディブル授業)を行っているエディブル・スクールヤード・ジャパン(以下「ESYJ」)ですが、この度千葉県木更津市にあるクルックフィールズさんのご協力を得て、水や土や太陽光が循環する美しい農場の中で、『土と遊ぼう!秋のマッドパイ・キッチン』を開催しました!
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まずマッドパイ・キッチンとは?マッド(mud)は泥、パイ(pie)はパイ菓子の意味。秋の深まるクルックフィールズの森をキッチンに見立て、土や落ち葉を使ってパイを作ります。おうちのキッチンでは体験できない、自然の「循環」を体験しました。
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今回参加のスタッフは、ESYJからひろこ(堀口博子)さん・あこさん(内山涼湖)・いずみちゃん(土屋泉)・みお(松岡美緒)・けんぴ(加藤健志郎)・りゅうりゅう(山本竜太郎)・モエギ(中村萌)の8名と、写真家のゆうこ(飯田裕子)さん、そしてクルックフィールズのてっしー(勅使河原香苗)さんと吉田くん、ドラムサークル演奏者の上田さん。マッドパイ作りを通して、子どもたちからどんなリアクションを観ることができるのか、前日からワクワク・ドキドキしていました。
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当日は以下のようなスケジュールでマッドパイ作りを行いました。

集合・はじまりの会
クリエイティブパークに集合。グループに分かれて、はじめましての仲間に挨拶。

森で探検!トッピング探し
森の案内人の吉田くんと共に、パイのトッピング探し。好奇心と探求心を持って森を駆け巡りました。

コンポスト見学
「土ってなにからできているの?」その答えを探しに、もくもく煙をあげてるコンポストへ。

お昼ごはん
パイ作り前の腹ごしらえ。クルックフィールズの美味しいサンドイッチをぱくぱく。

マッドパイ作り
メインイベントのマッドパイ作り!収穫した森の宝を盛り付けて。

マッドパイ・パーティ
みんなでマッドパイを持ち寄りお祝い。太鼓の音を聞きながら、個性豊かなマッドパイの周りで輪になって、幸せな気持ち!

マッドパイを畑に還す・種をまく
1日かけて作ったマッドパイにお別れ。畑に還ったマッドパイに二十日大根の種をまくことで、子どもたちそれぞれが循環のプロセスに入った瞬間。

解散・おしまいの会
楽しかったパーティーもこれでおしまい。楽しい時間を過ごした仲間にシーユーアゲイン!

<土と循環のおまつり!マッドパイ・パーティのはじまりはじまり〜〜〜♪>
<クルックフィールズ全体を使って、0からマッドパイを作り上げました。太陽が気持ちいい!>
<このもくもくはなんだろう!まさに発酵最中の堆肥の中はなんと80度。お風呂よりあったかいなんてびっくり!>

 あたたかい太陽の下、クルックフィールズには、13名の子どもたちが集まりました。イベントの冒頭でははじめて出会う友達に戸惑いがあったり、緊張している様子だった子どもたちですが、大きな滑り台をすべり森に入った時にはすでに好奇心と探求心でいっぱいの冒険家となって、森を駆け巡っていました。森は木の実や落ち葉、きのこなどトッピングにうってつけの材料でいっぱい。「かわいい実」「青い葉っぱ」「面白い葉っぱ見つけた!」「今日のお土産の実」探究心を持って森に入れば、そこは「自然の宝箱」であることを、子どもたちは知っているのです。

<森の中は、自然の宝庫でした。子どもたちは生まれながらにして森の冒険家のようです。>

パイ生地の土も、子どもたちが水を入れて硬さを調節します。はじめは「うえーっ。きたなーい」と声をあげていた子も、だんだんと土の触り心地や、その温度のここちよさに気づきはじめました。「土はブニブニしてて気持ちいい!」「冷たいっ!」「この土はどこから来たの?」それぞれの発見がありました。

<トントコトン!太鼓に合わせてマッドパイの周りでロンドン橋ゲーム。体を動かすともっと楽しい!>
<マッドパイのお披露目会。それぞれのクリエイティビティが光っていました!>

マッドパイ・パーティでは、お父さんお母さんが太鼓の演奏者になり、トントコと愉快な音が響く中、みんなで輪になりそれぞれのマッドパイをお披露目!オレンジ色のカラスウリを草間彌生のモニュメントに見立て、クルックフィールズをマッドパイで表現する子、家族の好きな色を想像して積んだ花をデコレーションする子、巨大マッドパイをみんなで作ることを提案してくれた子…マッドパイひとつとっても、子どもの想像力次第で全く違うものができるという発見がありました。

<心を込めてつくったマッドパイを畑に還します。このプロセスを通して子どもたちは循環を実感しました。>

最後には作ったマッドパイをクルックフィールズの畑に還し、水分を含む土のパイ生地に二十日大根の種をまきました。マッドパイが土に還ったあとの畑は花びらや木の実が散らばり、まさに循環のアートパレットのよう。美ししい景色に大人も子どももうっとりしていました。「芽が出る頃に、また見に来なくちゃ!」と話す子も。

<動いて、話して、笑って、楽しかったマッドパイ・パーティはこれにておしまい。楽しい時間をありがとう!>

こうしてマッドパイ・パーティは、自然の中であたまとからだを動かし、たくさん発見し、笑い、循環を体験することで無事終了しました。子どもだけでなく関わったスタッフや保護者にも様々な学びがあったのではないでしょうか?課外授業だからこそ、「教師」と「児童」、または「大人」と「子ども」の境界線が消え、子どもたちはいつも以上に鋭い感覚を持ってワークショップに参加していました。終了後、「帰りたくない」と泣いてしまう子がいたことは、今回関わったスタッフの心をあたためてくれました。より多くの子どもたちが土とふれあい、自然との絆を深める機会を、たのしく提供していくことの意義を再確認する素敵な1日となりました。

<うつくしい思い出は、土の循環を通して、またわたしたちに還ってきます。また会う日まで。>・・・

エディブル・スクールヤード・ジャパンは、引き続きクルックフィールズで楽しいワークショップを開催します。2回目のワークショップ内容は現在準備中、3回目は『春のマッドパイ作り』を予定しています。草花が芽吹く次回のマッドパイ・パーティもお楽しみに。イベントの詳細は、本ウェブサイトのNewsFacebook ページでお知らせ致しますので随時ご確認ください。それではまたみなさんと活動できる機会を楽しみにしています!

文/中村 萌 写真/飯田裕子

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