ESYサマートレーニング2019 in Berkeley報告(4-1)

EDIBLE SCHOOLYARD Summer Training 2019 (Day 4)

ESY.アカデミーST研修生(4期)風間理紗です。

芯を貫く精神をそのままに、エディブル教育の最先端、という現状にあぐらをかくことなく、常に工夫に工夫を重ね、さらに進化を遂げているEdible Schoolyard Projectの開催するsummer training 2019。

Day 3のレポートに続いて、Day 4のレポートをお送りします。

Day 4は研修最終日、朝一の分科会形式のセッションに続いて、事前に手を上げた何人かの参加者がファシリテーターとなり、それぞれのSkillをシェアするSkill Shareセッション。そして、感動的なクロージングセレモニーがありました。

私はこのSkill Shareの時間に、日本人が細やかな感性で巡りゆく季節をとらえ、日々の暮らしに取り入れ、心身を養ってきた室礼をご紹介するセッションを企画し、もう一人先住民族の文化に根ざしたお料理プログラムをご紹介くださるアマリリスさんとのコラボレートセッションの時を持ちました。

私の今の思いはこの場にあるものをいただいて盛った室礼に託し、私たちのセッションに集まってくださったみなさんをお迎えします。そうして大きなカルフォルニアオークの木の下で共に紡いだひと時は、ただただお互いの文化に対するリスペクトと愛に包まれていました◎

エディブル・スクールヤードのガーデンでは、様々な野菜や花々や木々が美しい調和の中それぞれに美しく生きています。そして、そこで学ぶ子どもたちやそこにかかわる人たちの心身を豊かに育んでいます。その大きな効用の一つとして、多様な文化的ルーツを持つ人同士をお互いに対するリスペクトとオープンマインドでもって優しくつなげる力。

「この実際にできた。実際にそうだった。」という実体験の感覚を伴った確信はとても大きな力になります。

この経験から得たアイデアは、多様な文化的ルーツを持ちつつ日本で生活する人たちを繋ぐ憩いの場のデザインに生かせることはもちろん、これから世界で活躍していく子どもたちがただ言語が話せるだけでなく、多様な自分たちとは違う文化を持つ人たちへのリスペクトと共に、自分の持つ文化に対する誇りとそれを育んできた先人たちへに感謝の気持ちも大切に、大きいようで小さな地球で共に生きる。そういったマインドを育む機会づくりへの可能性も強く感じました。留学準備中の子どもたち向けの室礼講座とか、やってみたいな。

そして、最後のクロージングセレモニー。参加者全員で作った大きな輪。みんなが一本の紐で繋がれ甘酸っぱいイチゴと共にシェアされたそれぞれの胸から溢れ出すお互いへの感謝のメッセージ。

「繋がっているよ。一緒にがんばろう。私たちは、ここでできたんだから、きっと大丈夫。ありがとう。」たった数日なのに、強い絆で結ばれた大きな家族のような結びつきを胸に、しばしのお別れ。。。

そして、帰国から一夜明けました。
あの時、ガーデンに掲げられていた今週の言葉は”エンゲージ”でした。帰国後、深くかたく結びつけるといった意味のあるこの言葉をなんども胸に味わいながら、研修の日々を振りかえっています。

体験を深く自らの心と結びつけるには、ある一定の余白のような時間が必要です。これからじわじわとその気づきの時が訪れることになるのだろうと思います。

でも今、なにより私が感じているのは、世界中に同じ思いを持って活動している素敵な仲間ができたこと、そして改めてこの美しい地球が今あるということへの喜びと感謝です。

エディブル・スクールヤードで彼らと過ごした日々は、その実体験を通して「ね!ほら!できちゃったでしょ?」と軽やかに優しく、でも力強く、私たちの背中を押してくれました。

多くの方々のサポートをいただいて、今回この研修に参加することができたことに、心から感謝しています。一緒にバークレーにいった素敵なエディブル・スクールヤード・ジャパンチームのみなさんにも!ありがとうございました!このメンバーで一緒に行くことができて幸せでした◎

そして、この美しい地球に、感謝を◎